若曦[じゃくぎ]

物語



物語 歴史好きの平凡な現代女性、チョウ・ショウ(リウ・シーシー)は、ある日突然タイムスリップしてしまう。そこは康熙帝が支配する18世紀の中国清朝だった。宮廷女官・若曦として新しい人生を歩み始めた彼女と、帝位を争う個性豊かな美しき九人の皇子。知的で勝気な若曦に皇子たちは興味を持って近づいてくるが、皇子たちの運命を知る彼女の心は大きく揺れる。はたして歴史は変わるのか、現代には戻れるのか―。

清朝の宮廷入り

張暁は北京に住む25歳の女性。ある日、恋人とのケンカが高じて交通事故に巻き込まれてしまう。ところが目覚めた先は、なんと300年ほど前の清朝、時は康熙帝の時代であった。タイムスリップしてしまった彼女は、馬爾泰将軍の次女・馬爾泰若曦だと言われる。康熙帝の息子で八賢王と名高い第八皇子の側室・若蘭の妹であり、数ヵ月後 皇帝の妃選びのために第八皇子の屋敷で暮らしていたのだ。こうして張暁は価値観も生き方もまったく異なる清朝で、若曦として生きていくのだが…。

清朝の宮廷入り

タイムスリップで現代へ戻ろうと馬の前に飛び出した若曦だったが、寸前のところで馬が止まる。馬上の相手はなんと次期皇帝・雍正帝の第四皇子だった。第四皇子は若曦が死のうとしていたのではないかと疑問を持つ。優しい姉の若蘭、気品ある第八皇子、陽気な第十皇子、侍女たちとも打ち解けはじめた若曦だが、第八皇子の正室の妹・明玉から因縁をつけられるのだった。そんな折、第十皇子の誕生日の祝宴が開かれることになり、若曦を気に入っている第十皇子の至っての希望により、若蘭の計らいの元 祝宴が執り行われることになる。

清朝の宮廷入り

第十皇子の誕生日の祝宴が行われ、皇子たちが一堂に会する中、若曦は第十皇子を連れ出しお祝いのサプライズを用意する。ところがその後、明玉と鉢合わせ揉みあいとなった2人は池に落ちてしまう。若曦は泣きじゃくる明玉を一喝、その豪快さが宮中の噂になる。一連の騒動ですっかり若蘭を怒らせてしまった若曦は涙を流しながら許しを請い、ようやく姉妹は仲直りをする。だが若曦の武勇伝は康熙帝の耳にも入り、若曦は宮中で開かれる皇族の中秋の宴に招かれることになるのだった。

清朝の宮廷入り

中秋の宴で康熙帝から第十皇子と明玉の結婚が告げられ、若曦はショックを隠せずにいた。同時に第十皇子も酒におぼれ参内もしない毎日を送っていたため、第十四皇子は若曦に第十皇子を慰めるよう依頼、若曦は第十皇子に現実を受け入れるよう勧める。第十皇子の結婚式当日、若曦は自分と同じように落ち込んでいる第十三皇子から誘われ、2人で酒を酌み交わしようやく普段の気丈な自分を取り戻すのだった。そんな折、皇太子から馬術競技の招待状が届く。姉・若蘭の悲しそうな表情を見た若曦は疑問を抱くのだったが…。

清朝の宮廷入り

馬術競技の当日、皇太子や皇子たちが見守る中、馬術を誇る明玉は華麗な腕前を披露したうえに、馬に乗れない若曦を挑発する。すると今まで馬にさえ近づこうとしなかった若蘭が若曦に代わり馬術を披露、その華麗な姿に会場は大いに盛り上がり、第八皇子も出会った当時の若蘭の姿を思い起こす。しかし少しもうれしさを見せない若蘭と、とまどった表情を浮かべる第八皇子の様子を変に思った若曦は、後日 若蘭より当時の自分の恋人を死に追いやったのは第八皇子だと知らされるのだった。

清朝の宮廷入り

新年も明け、いよいよ若曦が皇宮入りする日が訪れた。姉の若蘭と名残惜しい別れを済ませ、第八皇子に見送られた若曦は外界と遮断された紫禁城に身を置くことになる。その頃、皇子たちはそれぞれの立場を利用してなんとか若曦を妃候補から外してもらうように画策していた。ところが若曦が妃になることで自分の地位が脅かされることを恐れた明慧もひそかに動いていたため、若曦は妃には選ばれることはなかったものの、皇帝に茶を献じる宮女として仕えることを命じられる。それを知った第八皇子は保身に走った明慧に大激怒し…。

清朝の宮廷入り

皇太子と第八皇子一派の争いが水面下で激しさを増す中、第四皇子の助言を得た皇太子は康熙帝に進言、塞外への親征に皇子たちも同行させる一方で第八皇子一派には留守役を申し渡す。親征先では蒙古王を歓迎する宴が開かれ、蒙古王の娘・敏敏が美しい舞を披露し、康熙帝を大いに喜ばせる。親征に随行していた若曦は、趣向を凝らした茶器で康熙帝より乗馬を習うことを許される。若曦は第十三皇子に乗馬を教えることを承諾させ約束の場所へ向かうが、そこへ現れたのはなんと第四皇子だった。

清朝の宮廷入り

またも第十三皇子の乗馬の訓練に代わって現れた第四皇子に、若曦は突然口づけされてしまう。未来の皇帝ということで気遣っていたことを好意と取られたことに、若曦は腹立たしさを感じるのだった。そんな折、第十八皇子の病状が悪化、第八皇子は子供を思う康熙帝の情を読み取り早馬を遣わせる。息子の病状で心を痛める康熙帝をよそに、皇太子の傲慢ぶりは日増しに度を増していった。そしてついに康熙帝の堪忍袋の緒は切れ、皇太子を廃位にしようと決断する。

清朝の宮廷入り

皇太子が廃されることとなり、宮中では空位となった皇太子の座をめぐり皇子や大臣たちの水面下での駆け引きが始まっていた。だが第四皇子だけは康熙帝の真意を読み、一切これに関わることなく屋敷に留まる。康熙帝が皇太子に対していまだ愛情を持っていると感じた若曦は、第八皇子に慎重に振る舞うよう手紙を書くが、皮肉にも第四皇子に呼び止められ渡しそびれてしまう。若曦が不安を隠せぬ中、ついに大勢の大臣たちが第八皇子を皇太子にと康熙帝に推挙するのだが…。

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